皆さんはオリックス・バファローズのエースからドジャースのエースになった山本由伸(Yamamoto Yoshinobu)投手の実家の隣もプロ野球選手の実家なのをご存じですか?
そんな奇跡のような話が本当にあるんですね。
しかも同じチームで1軍でバッテリーも組んでいました。
その選手の名は、2023年パ・リーグ首位打者に輝いた頓宮裕真(とんぐう・ゆうま)選手です。
今回は、この二人の話を書いていきます。
どうぞご覧ください!
山本 由伸(やまもと・よしのぶ)バファローズ(NPB)→ドジャース(MLB)

野球をあまりご存じない方のために、まずは山本由伸投手の紹介から。
山本由伸投手は1998年8月17日生まれで岡山県備前市出身の27歳(2025年9月18日現在)。




宮崎の都城高校から2016年のドラフト4位指名でオリックス・バファローズに入団した投手です。
高卒ですが、入団1年目のファームでの成績は、8試合に登板して33回2/3を投げ2勝0敗で防御率は驚異の0.27。
8月には1軍のマウンドデビューを果たし、初勝利も飾りました。
その後順調に成長し、昨年は東京オリンピックにも出場し金メダルを獲得。
シーズンでも最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振、最多完封の投手5冠を達成し、チームの25年ぶりの優勝へ貢献。
パ・リーグMVPにベストナイン、ゴールデングラブ賞、最優秀バッテリー賞などの賞を軒並み総なめ。
そして2022年6月18日の対埼玉西武ではプロ野球史上86人目、通算97度目のノーヒットノーランまで達成し、投手5冠も達成。
2年連続の投手5冠は長いプロ野球の歴史の中でも史上初の事で、今や日本のエースといっても過言ではありません。
山本由伸 Los Angeles Dodgersと契約合意!
プロ野球・オリックスの山本由伸投手(25)がポスティングシステムで米大リーグのドジャースと契約合意したと21日(日本時間22日)、メジャー公式サイトなど米複数メディアが伝えた。
引用元:毎日新聞
ちなみに今回オリックスに支払われる譲渡金は5062万5000ドル(約72億4000万円)。
昨オフの、吉田正尚選手の譲渡金1537万5000ドル(約22億円)。
オリックスは2年で計90億4000万円を得ることになります。
MLB開幕第2戦先発決定!
21日の第2戦は山本が先発。パドレスのジョー・マスグローブ投手(31)と投げ合う。
引用元:東スポWEB
メジャー初登板が決まったことについて山本は囲み取材で「すごくうれしく思いますし、
まだまだ本当に選手としてもこれからなので、 新たなスタートラインとしていいスタートが切れるように頑張りたいです」と抱負を語った。
頓宮 裕真(とんぐう・ゆうま)オリックス・バファローズ

そしてオリックスには、日本シリーズで4番打者としてスタメンに名を連ねていた頓宮裕真選手がいます。
頓宮選手は1996年11月17日生まれで岡山県備前市出身の28歳(2025年9月18日現在)。
東都大学野球の亜細亜大学から2018年のドラフト2位指名で、オリックス・バファローズに入団した捕手兼内野手です。
大学時代は大学日本代表の4番打者を務めるなど長打力が持ち味のスラッガーで、4番や5番の中軸を打つことが多い打者です。
山本によると、「裕真君が少年野球チームに入ったのは小2のときぐらい」。
引用元:スポーツ報知
異彩を放つ存在で「体でかい。でも、器用で野球がめっちゃうまかったんです。
ずっと4番だったと思います。
格が違ったし、周りの人は『裕真君ならプロ野球選手になれるんじゃないか』と話していました。
それが、まさか自分が先にプロに入って…みんなびっくりしてるはずです」と懐かしんだ。
備前市立伊部小学校

山本投手と頓宮選手が通ってた備前市立伊部(いんべ)小学校です。
備前市立備前中学校

山本投手と頓宮選手が通ってた備前市立備前(びぜん)中学校です。
実家が隣同士の幼馴染

限られた人しか入ることの出来ないプロ野球の世界。
同じ街や同じ高校で同じチームに所属する事すら、なかなかない事なんですが、山本投手と頓宮選手はなんと実家が隣同士なんです。
「出会いはいつって言われるとわからない。自分の家が建った後に頓宮家が隣に来たらしいんですけど…。
引用元:スポーツ報知
自分が小さい頃には来ていたそうで。本当に気づいたら、です。いつの間にか一緒に遊んでいました」と山本投手。

隣同士でプロ野球選手というのも奇跡だと思いますが、まして、同じチームってすごいですよね。
おまけに頓宮選手は入団当初は捕手での出場も多く、プロ野球の1軍の試合でバッテリーを組むこともありました。
まさに天文学的な数字になりそうな確率でしょうね。
小学校時代の伊部パワフルズではチームメイトで、一緒にキャッチボールをしていたそうです。
そして、当時は山本投手は3塁手で、頓宮選手は当時から捕手だったそうですよ。
「まさかプロでも同じチームでグラウンドに立つとは、思っていなかった。すごい縁ですよね…」
引用元:スポーツ報知
ついに実現!2人揃ってのヒーローインタビュー

2023年5月13日(土)対福岡ソフトバンク8回戦8-3でオリックスの勝利。
山本投手は6回を投げ111球5安打8奪三振2四球2死球3失点ながら3勝目を挙げ、この日スタメン5番の頓宮選手は4打数3安打1打点と活躍。
試合後のお立ち台には、プロ入り後初の二人並んでのお立ち台での、記念すべきヒーローインタビューとなりました。
備前の生んだ2人のヒーローです!
そして2023年ペナントレースでは、山本投手が史上初の3年連続投手4冠に輝き、400勝投手の金田正一氏以来65年ぶりの3年連続沢村賞受賞。
頓宮選手は初の首位打者となり、隣同士でプロ野球のタイトルホルダーです。

2023年パシフィックリーグタイトル受賞者
山本 由伸投手
史上初の3年連続投手4冠で最優秀防御率、最多奪三振は4年連続、最多勝、最高勝率は3年連続。
防御率が1点台で3年連続最優秀防御率(1.39→1.68→1.21)のタイトルを獲得したのはプロ野球タイ記録。
1956~58年の西鉄・稲尾和久(1.06→1.37→1.42)以来65年ぶり史上2人目の快挙となりました。
9イニングあたりの被本塁打率はわずか0.11。
2リーグ制(1950年)以降、規定投球回以上の投手で1シーズン2被弾は56年の西鉄・稲尾(262回⅓、被本塁打率0.07)、
12年の日本ハム・ウルフ(149回、被本塁打率0.12)と並ぶ最少本数。
3年連続沢村賞受賞
金田正一氏以来65年ぶりの偉業
3年連続最優秀選手(MVP)
山田久志、イチロー氏に並ぶ史上最長タイ記録
・最優秀防御率投手賞 1.21
・最多勝利投手賞 16勝
・最多三振奪取投手賞 169奪三振
・勝率第一位投手賞 .727
・ベストナイン 266票 3年連続3度目
・三井ゴールデン・グラブ賞 3年連続3度目
・最優秀バッテリー賞(山本・若月) 3年連続3度目
頓宮 裕真選手
・首位打者賞 .307(初)
・ベストナイン(一塁手) 255票 初受賞
山本由伸と頓宮裕真の故郷 岡山県備前市

そんなふたりのプロ野球選手を生んだ岡山県備前市は岡山県の南東部にあり、人口は29,091人(2025年8月1日現在)で、備前焼の産地として知られています。
大阪から車で中国自動車道や山陽自動車道を通って約1時間40分。
電車でも新幹線と在来線で約1時間30分と日帰り旅でも十分可能なところです。
【岡山県備前市】山本由伸と頓宮裕真は実家が隣同士の幼馴染!まとめ
岡山県備前市が生んだプロ野球選手が同じチームに入団して活躍。
実家が隣同士の幼馴染が、二人ともプロ野球選手になって、しかも同じチームでエースと4番でバッテリーを組む。
こんな奇跡のような話は、この先も出てこないでしょうね。
今回は、エースと4番の実家がなんと隣同士で幼馴染!という、うそのようなほんとのお話でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。