プロ野球をめぐるオンラインカジノの問題で、埼玉県警が埼玉西武ライオンズの選手ら5人を書類送検したことがわかりました。
埼玉県警が賭博の疑いで19日に書類送検したのは、埼玉西武ライオンズの外崎修汰選手(32)、柘植世那選手(28)、長谷川信哉選手(23)、児玉亮涼選手(26)4人と男性職員1人です。
埼玉県警が捜査などを行った結果、外崎選手ら5人についてオンラインカジノ賭博をした疑いが強まり、今回の書類送検に至ったということです。
コンプライアンスに厳しいと言われる西武ライオンズでの過去の謹慎や処分について調べてみました。
西武ライオンズ憲章
「西武ライオンズ憲章」とは、2007年3月に西武ライオンズが東京ガスの木村雄太投手と早稲田大の清水勝仁内野手に現金を供与していた「西武裏金問題」
それは、プロ野球界に大きな波紋を広げ、2004年の春から2005年の秋にかけて、
スカウトが2人の選手に対して1300万円近くをスカウト行動として渡しており、
その後の調査でも、別の5人のアマチュア選手にも契約金の前渡しの名目で6000万円余りと、
アマチュアの監督にも謝礼として170名に現金が渡されていることが発覚したことに対し、
類推する問題の再発防止などを目的にした西武球団の規範です。
私たち西武ライオンズは、社会から信頼され、ファンの皆さまから愛される強い球団となるため、
その基本姿勢と責任ある行動を誓い、ここに西武ライオンズ憲章を定めます。
1.(ファンとともに)
ファンの皆さまとの信頼関係を大切にし、ファンサービスをはじめ、皆さまとの交流を深め、
ともに戦い、ともに歩む球団を目指します。
2.(地域とともに)
地域社会に貢献できる様々な活動を行い、地域の皆さまに愛され、地域に根ざした球団を目指します。
3.(感動のために)
野球を通じて夢を届け、感動を分かち合えるように、常に全力で最高のプレーを心がけるとともに、
スタジアムを快適な「感動空間」へと創造します。
4.(フェアプレーの精神)
フェアプレーの精神に基づき、社会と球界のルールを守り、
常に良識かつ品位を持って誠実に行動します。
5.(野球界発展のために)
野球界発展のために、野球を愛するすべての人たちとともに情熱を持って、
あらゆることに積極的に挑戦します。
2007年8月26日制定
西武球団は、この西武ライオンズ憲章に基づき、問題が起きた場合は厳しく対処しているチームです。
平尾2軍打撃コーチ
平尾博司2軍打撃コーチ(44)の契約違反を確認したことで2020年10月31日に同コーチとの契約を解除したと発表しました。
球団によりますと、所属2選手の私物を窃取。
そのうちの1選手から球団に盗難被害の申し入れがあり、球団で調査した結果、
同コーチが窃取を認めたため、そのまま自宅待機を命じられ、後に契約解除となりました。
しかし、これには新型コロナウイルス対策のため、外出自粛が求められており、
平尾コーチは自粛を徹底しようとして、選手の靴などを無断で没収した…ということだったようですが・・・。
しかし、窃盗は明らかな規律違反ですと、球団内で話し合い契約解除となりました。
大久保2軍打撃コーチ
選手に対する暴力行為などがあったとして、大久保博元・前2軍打撃コーチ(43)を解雇したと球団が発表。
シーズン中にコーチが解雇されるのは極めて異例でした。
球団によりますと、大久保前コーチが参加する自主練習の中で、
遅刻などを理由に高額の罰金が2軍の若手選手に科せられていることが、6月下旬に選手会からの報告によって判明しました。
球団が前コーチに対して罰金制度の廃止を指示したところ、前コーチはドラフト1位ルーキーの菊池雄星投手(19)が訴えたと決めつけて暴行したということのようでした。
大久保氏は2008年オフに知人女性への傷害容疑で警視庁に書類送検され1軍打撃コーチを退任。
この年から2軍打撃コーチとして現場に復帰していました。
球団期待のスター候補と目されていた菊池雄星投手に対して暴行を働いたことで、球団から解雇処分を言い渡されました。
涌井秀章投手
週刊誌「フライデー」で女性問題を報じられ、夜を共にしたという24歳クラブホステスの告白を中心に、ベッド上のツーショット写真もあり、
エースとしての品格を問題視した球団は、涌井の出場選手登録を抹消し試合出場も禁止し、事実上の無期謹慎を決めました。
今井達也投手
2016年のドラフト1位・今井達也投手(19)がキャンプ直前の1月末に所沢市内で喫煙していた事実を公表し、
2月7日から5月までのユニホーム着用禁止と対外試合出場停止の処分を発表しました。
上本達也選手
所沢市内の銀行の現金自動預払機(ATM)コーナーで、ほかの客が置き忘れた現金3万円を置引したとして、埼玉県警所沢署に窃盗容疑で上本達之選手(27)が書類送検されています。
球団は昨年12月に上本選手から報告を受け、「被害者に弁済し、円満に解決したと聞いている」として厳重注意に留めました。
佐藤龍世選手
球団が全てのチーム関係者に自宅待機および不要不急の外出禁止を定めていた期間中に、チームメイトの相内誠投手と2人で千葉県内のゴルフ場に向かい、
制限速度60キロの首都高速道路を、89キロオーバーの149キロで走行していたことが判明。
佐藤選手と相内投手は無期限の対外試合出場停止とユニフォームの着用禁止処分を受け、佐藤選手は、懲役3か月、執行猶予2年の判決を受けています。
相内誠投手
仮契約後の12月4日深夜に東京湾アクアラインの木更津金田インターチェンジ付近で、
仮免許運転違反と速度超過の容疑で千葉県警に摘発され、高校側は相内投手を無期限謹慎処分としたことを発表。
これにより入団手続きは一時凍結され、新人の入団会見も欠席しました。
これに加え、球団公式ホームページの意見欄に相内投手が飲食店で飲酒をしているという投書があり、
球団が本人に確認したところ事実と認め、更にその中で東京都内で飲酒ならびに喫煙をしていたことも明らかになり、
未成年にもかかわらず飲酒・喫煙をした事実があったと発表しました。
これに対し球団は、相内投手に対し6か月間の対外試合出場停止等の処分を課し、
併せて夜間外出禁止や、ユニフォーム着用禁止などの処置を検討し、春季キャンプについては、B班(二軍)帯同とすることとしました。
また、イースタン・リーグで先発登板予定の日に、運転する乗用車をガードレールに衝突させる自損事故を起こし、
球団から数試合の出場停止と1年間の運転禁止の処分が科されたこともあります。
黒岩彰広広報課長
松坂大輔投手が、運転免許停止中に乗用車を運転したうえ駐車違反し、身代わりとして球団の黒岩彰広報課長が出頭したとして、
警視庁交通捜査課と大塚署は、松坂投手を道路交通法違反(駐車違反、無免許運転)の疑いで、
黒岩課長を犯人隠避の疑いで、それぞれ東京地検に書類送検されました。
山川穂高選手
東京都内のホテルで知人女性に性的暴行をしたとして、警視庁麻布署は23日、プロ野球西武の山川穂高選手(31)を強制性交容疑で書類送検した。
署によると、起訴を求める「厳重処分」ではなく、判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けた。署は認否を明らかにしていない。
引用元:日本経済新聞
当球団所属の内野手 山川穂高は本年5月に強制性交等の疑いで書類送検されておりましたが、
本年8月29日に東京地方検察庁が不起訴処分を行いましたので、お知らせいたします。
また、山川穂高に対する処分を決定し、本人に通告いたしましたので、併せてお知らせいたします。
引用元:西武ライオンズ公式
球団としての処分は、無期限の公式試合出場停止でした。
【過去】埼玉西武ライオンズ 謹慎や処分まとめ!
源田選手の奥様のインスタグラムに誹謗中傷のDMが届くようになり、“裏アカ”と呼ばれる匿名のアカウントから何十件もDMが届き、内容も次第にエスカレートし、
身の危険を感じるようになった二人は弁護士に依頼し、裁判所に対して発信者情報開示請求を行ったところ、
相手は山田遥楓選手の妻であることが判明した件がありましたが、これが原因かわかりませんが、山田選手はトレードで移籍しています。
コンプライアンスには厳しく対処してきた埼玉西武ライオンズ。
プロ野球ファンとしては残念な思いです。
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